あたしと愁は言葉も交さずに 黙々と作業に取り組んだ。 そのおかげか、 早めにしおりが完成した。 『うわ〜あ、疲れた』 「俺も手が痛い〜」 作業が終わると2人して ヘトヘトと、机にもたれかかる。 そしてしばらくの沈黙。 教室の窓は少し開いてて、 野球部やサッカー部の声が 耳に入った。 そして私はハッとした。 『愁、部活入んないの?』 ちょっとだけ、 気になっていたことだった。