『咲ごめんね! 1人で帰らせちゃって』 あたしは咲にそう謝ると 咲は可愛い笑顔を見せた。 「1人じゃないから大丈夫! 香取くんと帰るからっ」 そう言って、 あたしにピースをする咲。 『ほ、ほんと!?』 あたしはビックリするばかりで 立ち尽していた。 「…咲ちゃん?」 ふと男の子の声がして 振り替えると、そこには咲を呼ぶ、 香取くんの姿があった。 「てことで!瀬南ばいばい〜」 咲は香取くんの元へ駆け寄りながら あたしに手を振る。 その咲の笑顔といったら 誰よりも幸せそうで可愛いかった。