『愁平のばーか!』 あたしが愁平に あっかんべーっとしてから ダッシュで逃げると、 愁平はあっという間にあたしに 追いついた。 そしていきなり大きな体に包まれた。 『…っ』 あたしは驚きで声も出なかった。 「逃げないでよ〜!」 愁平はそう言って、 さらにきつくあたしを抱きしめる。