『おぐりん?何言って…』 付き合うってあたしがおぐりんと? だって友達だったのに… さっきまで笑いあってたよ? そんなあたしの迷いを 消し去る明るい声。 「そうしなよ!」 咲の声だ。 『え…だってこんないきなり…』 おぐりんは好きだけど そういう好きなじゃなくて… 「これから好きになって?」 低いおぐりんの声が、 あたしの体に染み込むように 聞こえてきた。