あたしは咲とおぐりんに 笑い返した。 よかった、一緒で。 「ていうかさ!」 ! 咲がいきなり大きい声を 張り上げた。 『なに!』「うるせーよ」 あたしとおぐりんの声が重なる。 咲は目を見開いて、 こっちを見ている。 「何で瀬南と小栗、 手繋いじゃってんの?」 …え? 『「あーーー!』」 あたしとおぐりんは とっさに手を離して、 距離を置いた。