もしかして――――っ



あたし、騙されてる!?お金取る為にこんな事したの!?司っ・・・




ジャーッ




トイレの水が流れたのにも関わらず、私はあまりの驚きに硬直に固まって動けなくなっていた。


小刻みに震える体、目には止まらない涙。


悔しくて・・・悔しくて。



「おいっお前何やってんだよ、俺の携帯返・・・」



私は、司にこの画面を見せた。



「最低・・・」



私は乱れた服と髪を整えて、バッグを手に取った。


「何だ、バレたらしょうがないね、お前なんて本気で相手にするわけないじゃん、バカじゃない?」