テレビの前のフカフカなソファーに座る私と司。


“勿論です”と私が言うと、司は私をソファーに押し倒して、キスをおでこ、頬、唇、首筋へとやった。



これは、本当の愛だよね?


私はずっと心にその思いを秘めて司に身を任せた。



「あ、ごめん、ちょっとトイレ」


起き上がり、トイレへと向かう司。



その時だった。





ヴーヴーヴーヴー・・・




ソファーの上にあった司の黒い携帯が振動する。

ディスプレイには“安東 なな Eメール”の文字。



安東・・・なな?誰・・・ななって、女の人だよね・・・?



もしかして・・・