つーちゃんが扉を開けたとき、俊平の腕の中からあたしは無理矢理でも逃げようとしたから・・・
違うのに・・・
あたしは俊平が彼氏で恥ずかしいなんて全然思わない・・・。
誇りだし、唯一の自慢。
だからこそ、他の人たちには見られたくない。
あたしに俊平はつりあわないから、あたしみたいな不細工とイケメンでモテモテな俊平がこんな体制でいるのを見られたら・・・
あたしはあしたから皆からの視線を気にしてすごすことになるだろう。
怖いの、怖いんだよ――――・・・
「違うっ違うのっ・・・」
真剣な目であたしは訴える。
だけど、あまりのテンパりようで、言葉が上手く出てこない。


