グラウンド




「まこ――!!!」


今は放課後、誰もいない教室。


まるで漫画チックのシチュエーションだ。そこに私の名前を叫び、駆けてきたのは・・・


私の親友である


長門 つばさ


通称、なっちゃん、つーちゃん


私目線だと、つーちゃんは背が169cmという長身の持ち主で、髪はマロン色のサラサラロング、すごく大人っぽい雰囲気なつーちゃん。

皆から親しまれていてクラスの学級委員長。


頼りになるから男子からも結構人気らしい。



「つっ・・・つーちゃん!?」


私を抱きしめたままの俊平、決して離そうとはしない、・・・俊平・・・

これじゃつーちゃんに見られちゃう・・・そうしたら俊平に迷惑がかかっちゃうよね――?



ガラッと音を立てて閉まっていたクラスの扉が開く。