未練がましい恋だけど

「友梨は真剣な気持ちだったのに、俺はどこか遊んでいた。申し訳ない。」

俺は土下座をして謝った。

「私のことは良いんですっ。だって・・・つきあい始めたときから、そんなこと、解ってましたから。」

「え・・・?」

「先輩とおつきあいしている、それだけでよかったんです。愛されているかどうかなんて、気にしませんっ」

俺はそのとき思い出した。

女なんて、どうせ、俺とつきあってることを自慢したいだけなんだ、と思っていたこと。

でも、友梨は違う。