-21:00-
そろそろユキノリとはお別れの時間だ。
人並みに家庭を持つユキノリとしては、
家族に対してつく嘘がここらへんが限界の時間なのだろう。
アタシは、いつものように“笑顔”でユキノリを見送った。
「さて・・・」
駐輪場へと足を進ませ、そろそろ運転の慣れた50cc単車にまたがる。
ユキノリと別れたあとのアタシは最後に行かなければならない場所があるのだ。
ヘルメットをかぶり、エンジンをふかそうとした瞬間ー
記憶が途切れた・・・・・・・・
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