「おまえ、アオトさんの妹だろ?」 アタシが目覚めるのを待ってたかのように奴は言った。 「・・・」 奴の発した言葉は、確かに日本語だったはずなのに、 アタシの脳内に届き、理解できるようになるまで数秒を要した。 「・・・えっ?」 「集会で何回か見かけた。」 「集会!?・・・って、月曜の?」 「・・・そ」 あぁ、そうか。 だからか。 奴がアタシを知ってたのは、アニキ関係だったからなのか。