あの日の夕日が優しかったので




「へぇー春かー。何組?」





春の子なんてガラでもないことを思ってしまった
自分に腹がたったが、そこはどうでもいい。




「え、D組・・・同じクラス・・君と。」




(え、)



「うそ、マジ?」



「うん。」






えー。ちょっと突然のことで驚くな。
こんなやついたっけ。


使えない脳をこれまでかというほど
フル回転させる。




あーいた、かも。
うん?いたか?
いや、いつも端っこのほうに一人で
いたな。いや、いなかった。
うそ、いたよたぶん。











「ごめん。僕クラスの人の
 名前とか顔とか覚えてないんですよ。」




これはさすがに失礼だと思ったので、
敬語を交えてみました。