-次の日-
玲子は明美と会った。
何も語らず、元気のない玲子を見兼ねた明美は意味も分からず励まし続けた。
その言葉一つ一つが玲子の心を癒した。
そう玲子はその優しい言葉を期待して明美と会っていたのだった。
徐々に元気を取り戻して来るのと同時に玲子は次々と直樹への不満を言い始めた。
「玲子はバカだよ。そんなの遊ばれたのに決まってるじゃない。男がよく使う手よ。それでやばくなったから綺麗事を並べて傷つけないようにしたつもり、結局は男の都合のいいようにされただけなのよ」
「・・・・・」
「その時、すぐ悲しくならなかったのはそのせいよでも今ここに来て涙を流しているのは悲しみなんかじゃないわよ。、憎しみ、憎しみなのよ」
「憎しみ?」
