「うん」
陽子は目を輝かせながら頷いた。
「でもね、直樹先輩には奥さんも子供もいるんだよ」
「知ってます・・・」
「あなた、まさか?」
「とんでもない!私は先輩と同じ時間を過ごせれば、それだけで幸せなんです」
陽子が直樹の思いを語れば語るほど、まゆみは切なさを感じていた。
「社会に出てきた時は、これでもいっぱい恋をするぞって張り切っていたんですよ!
でも先輩と出会ってからは他の男性に興味がないって言うか~わかんないんです」
「・・・気持ちを素直に言える陽子が羨ましいよ・・・」
まゆみは深呼吸をした。
「さぁ!いこっ!」
「ま・ゆ・み先輩・・・・」
