『毎日を平凡に生きると不安にかられ、目標を持って生きればプレッシャーにかられる』 直樹が強くそう告げると 「それを克服するのは他の誰でもない、自分自身」 玲子ははっきりとそう答えた。 そう完璧なまでに・・・ それから暫く余韻に慕っていた玲子は やがて直樹がどのような人生を歩んで来たのか興味を抱くようになった。 「私、直君の事!何も知らない」 「・・・」 直樹は一瞬、ためらった