この後、 玲子は直樹の考え方に次々と感銘し、やがて自信に満ちるようになった。 「私は私、誰が何を言おうが、自分の生き方を否定されたくないんです」 「それでいいんだよ」 その返答に気をよくした玲子は、 嬉しそうな顔でカバンの中から勉強の成果! レポートを取り出した。 それはワードでも使って書いたくらい、きめ細かな文字でギッシリと、しかも何十枚も綴られていた。 「これ、安本さんが書いたんだ」 玲子は誇らしげな表情を見せた。