玲子の周囲にはいつもの仲間が集まって来た。


その中で唯一、同い年の明美が声を掛けて来た。


「今日の玲子、一段と意気込みが凄かったわね。何か良い事でもあったんでしょう?」


玲子は満更でもない様子で微笑んだ。


そんな中、仲間の一人が夢や将来について語り始め、周りも賛同し盛り上がった。


その答えは


「介護の仕事と言うより国家資格が欲しいよね」

「別に他に適当なものがなかったし・・・」

玲子の気持ちをよそに・・出てくる!出てくる!

「とりあえず食べて行くには困らないだろうし」
「でもやっぱきついし卒業しても暫くは遊ぼうかな」など

散々な内容が次から次へと平然と並べられた。