新たな決意は自分を前向きにさせ、今まで悩んでいたのが嘘のように全てが打ち消されていた。

自分が下した答えに何の疑いもなかった。


ところが、再スタートを切ったのも束の間、早々に不安が走った。


それは以前の入学時とは違う学生としての「年齢差」だった。

そして解決しては、次々に来る課題・難題に対し完璧を追求するあまり、自暴自棄に陥った。



直樹の絵に衝撃を憶えたのは、そんな矢先の事だった。


昨日、悩みの全てを聞いてもらった玲子は、気分を前向きに一変させ
講義もいつも以上に真剣に受け、積極的に質問を繰り返していた。


講義終了のベルが鳴った