・電車での運命的出逢い

・すれ違い

・居酒屋での楽しいひととき

・人工の光りを見つめての語らい

・時には涙・そして悩みのどん底へ

・二人の思い・すれ違い

・そして別れ

・それぞれの5年が過ぎた。

・そして原点・出発点がここにある。

そして今

玲子は瞳をしっかりと開いた。

“私、安本玲子はあなたを私の夫とし、よろこびの時も、かなしみの時も、とめる時も、まずしき時も、これを愛し尊敬する事を神の前に誓います”

玲子は純白のウェディングドレスに身を包み、神父の前に誓いの言葉を告げた。

そ・し・て…、

その誓いの言葉は新郎にも告げられようとしていた。

「・・・誓いますか」

周囲は時が止まったように静まり返った。

「・・・ち・か・い・ま・す・かっ・・・」

その時、

「がぁ、がぁーぢゃん」

「直ちゃん」

玲子の一粒の涙。

そしてその横には笑顔の直樹の写真が一枚飾られていた。