「なんか臭くない?」

今まで、ペラペラ喋って女子生徒が、突然声の調子を変えた。

「ん・・・、ほんとだ。クサッ!」

その子と喋っていた子も鼻をクンクンさせると同調する。

そして、

「何か向こうの方から匂ってこない?」付け加える。

彼女が指差した方向には、



トモ子がいた。