土曜日、学校は午前中で終わる

急いで家に帰る楽しみはお昼ご飯♪

そして毎度毎度
母はテレビに真剣だ

だって土曜サスペンスが放送されているから

私はまだ肝っ玉が柔らかく小さい小学生だからこのドラマを見ている間はずっと脈拍が早い

見なきゃいいのに見てしまう

だって犯人は誰何だっ?ってスゴく気になるから

サスペンスはほとんど
毎回『○○旅情殺人事件』とかいった旅の先々で起こる難解な殺人事件ドラマだ

必ず誰かが死ぬ
難しい演技の1つは死体の演技だろうな

これはドラマのからくりを理解してるからでてくる見解

当時、おかしな私はさらにおかしく奇妙でありえない理解をドラマにでてくる人たちに示していた


それは…



殺される役の人は本当に殺されて死ぬんだ


つまり、殺され役の俳優さんは殺され役に志願して出演している

これ以上生きたくない、今すぐ死にたいという人を起用してドラマをつくっている


なんとも私、おバカです


よく考えてみ、
どこの世界に死にたいのならいいドラマの役所があるよっていう番組プロデューサーがいるの!?

殺したら犯罪だよ!無期懲役だよ!死刑だよ!

一年で何十本もサスペンスドラマを制作してると思う?どれだけの人をドラマのタメだけに殺さなきゃいけないのさっ


そこはおかしな私のこと、
当時はマジでそう思ってました。

でも、そのドラマで殺された俳優さんが次の日や別の日に違う番組に出演していたなんてことも当たり前にあることで…

それを知ってから私は新たな解釈をすることとなった

死んだはずの人があとのテレビにでている…



『この人たちは生き返ることができるんだ』

勝手に殺すな!
生き返らすな!

でも視点をかえて解釈してみると

そう思えるほど殺され役の人は死体の演技が上手だったんだろうね