日曜の朝は子供のアニメ番組が早くから放映されていて

私は週間のように早起きをして

テレビの前に座るの

アニメが終わるととたんにつまらない大人の番組が始まり、それから朝食を食べる

母と一緒の朝食時に何気にテレビに目を向けると、どっかのレストランかカフェかはわからないけどそれが映っていた。

右側には大きな窓が奥まで並び、それに沿ってテーブルと椅子がセッティングされている。窓の向こうは素敵な緑の景色だったような気がする

ほわんほわんとなんだか心地いい光景

普通に私は見入ってたんだ

並んだテーブルの真ん中あたりに一組のカップルが座っていたんだけど、手前に男性、奥に女性という座り位置

私は今でも忘れない

その女性はショートへアでこちらに気づき手を振っているのよ!

私、もうビックリしちゃって

えっ?
テレビの向こう側から私に手を振ってる~~~!!!

そのショートヘアの女性は微笑みながらいつまでも手を振り続けているから

私、食事中にほほえみ返し


なんと!そればかりか手まで降ってしまった

母は沈黙

もともとおかしな子と思っているからいつものことだって感じたんだろうね


幼き6歳児の私は当時テレビという摩訶不思議な機械をこともあろうにこう解釈していた

テレビの向こうとこちらはつながっているから向こう側にいる人はみんな私が見ていることを知っているんだ

一家に一台テレビがある分、映している人も同じ分だけいる

生放送は当たり前


私は普通にテレビってすごいな魔法だなって思ってました。

今となればバカバカしい勘違い

テレビの台数だけカメラマンがいるって

いったいどんだけ!?

どんなに広いレストランでも入りきらないぞ!

っつうかアニメ番組には何の疑問もいだかずに楽しんでみていた自分も不思議だっっ!!

母の沈黙
納得!