西の狼




「………デカいッスねぇ………」




「……あ、あぁ……」




二人が共に言葉を失って惚けていると、巨人が声を発した。




「………俺を呼んだのは、貴様か……?」



その紅い瞳はレオンを捉えていた。



「あ、あぁ……そうだ。俺がお前を呼んだんだ……」



「……まさか、こんなガキに呼ばれるとはな……まぁ、呼ばれたもんはしょうがねぇな………お前、名は?」



「……レオンだ。」



「そうか、レオンか…俺を呼んだんだ。せいぜい使いこなして見せな……」


「あぁ…勿論だ。」


「……俺の名は、クロガネだ。俺を呼ぶ時は、鉄の印を使いな。じゃあな、レオン。」



クロガネは、黒い砂の様になって消えた。
















「………何だったんだ、今のは……なぁ、ロジャー……」




「凄いッスよ、レオンさん!!!!」




「うおっ!?」




ロジャーはかなり興奮してその顔をレオンに近付けた。



「ど、どうしたんだロジャー……?」


「凄いッスよ、レオンさん!!さっきのアレ、どうやって呼んだんスか!?」



「は?さっきのアレが、一体何だと……」


「アレは、数いる魔族の中でも最上級に位置する巨人族の最強種、鎧王族ッスよ!!」




「が、鎧王族……?」





「そうッス!全魔族最強の攻撃力と防御力を誇る巨人族の中でも、更にずば抜けた能力の種族なんスよ!更には魔法に対するバリアを張る個体もいるとかなんとか………とにかく凄いんスよ!!」



「そ、そうか……だけど……消えちまったぞ?」





「………もう一回召喚しましょう!」



「わ、分かった………」



レオンは、再びクロガネを呼ぶため意識を集中させた。