「!?しまっ…」
弓を構えていたケルビンは完全に反応が遅れた。他の三人もそれぞれ距離を開けていたために反応が遅れた。
「!?ケルビン…!?」
クライスがケルビンのもとに駆け出そうとした時、三人それぞれの回りにどこからか帝国兵が現われて身動きが取れなくなってしまった。突然のことに足を止めたクライスが見ると、大きな何かはケルビンに向かって拳を振り上げていた。
「ケルビン!!」
その大きな何かは拳を振り下ろした。
「くっ…!?」
ケルビンも距離を空けようと構えたが間に合いそうに無い。しかし大きな何かは拳を振り下ろし切る前に突然火に包まれた。
「グオォォッ…!?」
大きな何かが獣じみた悲鳴を上げる。その隙にケルビンは距離を空けた。今や巨大な火の塊と化した敵は悲鳴を上げるのも止めて地面に力無く倒れた。辺りに異臭が立ち込める。
「うっ…」
ケルビンはその異臭に思わず鼻を塞いだ。
「一体、何が起きたのか…」
その声はクライスだった。ケルビンが振り返ると、三人共帝国兵を倒した後だった。
「自然に発火したのでしょうか…」
アリアが首を傾げていると、またもニナが鼻を動かした。
「!何か来るよ!」
ニナの警告が早いか、ケルビンの回りに集まっていたクライス達は突然現われた兵士達に囲まれる形になってしまった。
「これは…!?」
クライス達が自分の武器を構えた。
「待て。武器を納められよ。我々は敵ではない。」
そう言いながら兵士達の間から頭に一本の鋭い角を持つ馬に跨がって、紅い出で立ちの女が進み出た。
「…その紋章…マルゼリア連邦の大使は、貴方方だな?」
「…貴方は…」
紅い出で立ちの女は馬から降りた。
「私はアイナ・シリウス・ランスリッター。サラドリア公国の四大貴族、ランスリッター家の当主だ。」
弓を構えていたケルビンは完全に反応が遅れた。他の三人もそれぞれ距離を開けていたために反応が遅れた。
「!?ケルビン…!?」
クライスがケルビンのもとに駆け出そうとした時、三人それぞれの回りにどこからか帝国兵が現われて身動きが取れなくなってしまった。突然のことに足を止めたクライスが見ると、大きな何かはケルビンに向かって拳を振り上げていた。
「ケルビン!!」
その大きな何かは拳を振り下ろした。
「くっ…!?」
ケルビンも距離を空けようと構えたが間に合いそうに無い。しかし大きな何かは拳を振り下ろし切る前に突然火に包まれた。
「グオォォッ…!?」
大きな何かが獣じみた悲鳴を上げる。その隙にケルビンは距離を空けた。今や巨大な火の塊と化した敵は悲鳴を上げるのも止めて地面に力無く倒れた。辺りに異臭が立ち込める。
「うっ…」
ケルビンはその異臭に思わず鼻を塞いだ。
「一体、何が起きたのか…」
その声はクライスだった。ケルビンが振り返ると、三人共帝国兵を倒した後だった。
「自然に発火したのでしょうか…」
アリアが首を傾げていると、またもニナが鼻を動かした。
「!何か来るよ!」
ニナの警告が早いか、ケルビンの回りに集まっていたクライス達は突然現われた兵士達に囲まれる形になってしまった。
「これは…!?」
クライス達が自分の武器を構えた。
「待て。武器を納められよ。我々は敵ではない。」
そう言いながら兵士達の間から頭に一本の鋭い角を持つ馬に跨がって、紅い出で立ちの女が進み出た。
「…その紋章…マルゼリア連邦の大使は、貴方方だな?」
「…貴方は…」
紅い出で立ちの女は馬から降りた。
「私はアイナ・シリウス・ランスリッター。サラドリア公国の四大貴族、ランスリッター家の当主だ。」

