レオンは懐から何かを出して門番に見せた。
「うん?………こ、これは!?し、失礼しました!!どうぞお通り下さい!」
門番はそれを見た途端に脇に体をどけた。
その門番はそのまま敬礼したまま姿勢を崩さなかった。
何があったのか不思議でならない三人をよそにレオンはさっさと奥に歩いて行ってしまった。
「レ、レオンさんッ!」
必死でロジャーが呼び止めるとレオンはようやく振り返った。
「なんだ?」
やっと追い付いたロジャーは肩で息をしながら言った。
「ハァ………ハァ………さっきは、何を見せたんスか?」
「あぁ、これだよ………」
「これって、魔王様の通行証ッスか?」
「あぁ。魔王の直接発行した通行証を所持する一行を、門前払いする訳にはいかないからな。あいつが仕事に忠実で助かったな。」
レオンは懐から出したそれをさっさとしまうと、また歩き出した。
しかし不意に、レオンが足を止めて足元に注視している。
その様子を奇妙に思ったロジャーが声をかけた。
「………レオンさん?どうかしたんスか?」
「ん……あぁ、いや………何でも無い。先を急ごう。」
レオンは何事も無いかの様にまた歩き出した。
三人はその様子に首を傾げながらも、レオンの後に付いて行った。
途中で使用人らしき人物に声をかけると、
「呼んで参りますので、客間でお待ち下さい。」
との事だったので、四人は大人しく客間で領主が現われるのを待った。
暫くして、客間のドアを開けて二人の男が入ってきた。

