レオンは静かに男達に向かって剣を構えた。
「………何の用だ、お前ら……?まさか、仕返しにでも来たってのか?」
レオンは試しにリーダーらしき男を挑発してみた。
「……ククッ……俺達はなぁ、『あの方』から力を授かったんだよ………その力をテメェらで試してやろうと思ってよぉ……!」
「……ッ!?」
レオンとミカエリアは不意に何かを感じ取ってそれぞれ横に飛び退いた。
二人がいた場所には、男が地面に剣で傷を刻んでいた。
その傷は明らかに普通の人間には不可能な傷跡だった。
「………こいつ……」
「…何やら、異様な気配を感じますねぇ……妙な魔法でもかけられたのでしょうか……」
「……さぁな……だが、あまり考えている暇は無さそうだ…な!」
レオンに他の男達が襲いかかった。
レオンは剣を、或いは棍棒をかわして剣で切り付けた。
一度に数人の脇腹が切り裂かれて石畳に突っ伏した。
ミカエリアの方も、二、三人程度なら纏めて蹴散らせる様だ。
心配なのは、ロジャーとイレールの方だが………
「たぁっ!!」
ロジャーはどこで覚えたのか、杖を振り回して何人かを退けていた。
確かに、こんな街中で下手に魔法を使えば、大惨事になる。
ロジャーの判断は至極当然のことだと言える。
そんな最中にも、男達は容赦なく襲いかかって来る。
レオンもミカエリアもロジャーも果敢に応戦していたが、徐々に広場の隅に追いやられていた。
そしてついに、壁が四人の退路を絶った。
「ど、どうするんスか、レオンさんッ!?このままじゃ……」

