西の狼




約束の時間になり、レオンとロジャーはミカエリアを連れ出して、一階のテーブルについていた。






「まさか、私までお誘い戴けるとは思いませんでしたよ……」




「アンタも命の恩人だからな。そういう人なんだろ、イレールさんは……」





そんな話をしていると、奥からイレールが現われた。



イレールは普段のエプロン姿では無く、ロングスカートにブラウスとカーディガンを羽織った格好をしている。

その姿は、かなり大人びて見えた。



「お待たせしました~……?どうかなさいましたか?」




三人は別人の様なイレールの姿に見とれていた。




「………見違えましたねぇ、イレールさん……とてもキレイですよ。」




「そ、そうですか……?あ、あの……レオンさんも、そう思いますか?」





「え……あ、あぁ……」




「……ふふ………」



褒められたのが嬉しかったのか、イレールは若干頬が赤くなっている。


「………かないませんねぇ、ロジャーさん……?」




「……うぅ………」




ミカエリアに慰められて、ロジャーは半泣きになっている。



そんな二人に構わず、イレールは三人を店の外に連れ出した。




「それじゃあ、まずは広場に行きましょう。そこに、明日のお祭りの出店が準備してるみたいです。」




三人はイレールに導かれるままに足を進めた。



店から大通りに出てまっすぐ進むと、中央に噴水のある広場に辿り着いた。




その広場には、確かにイレールが言った様に出店が準備をしていた。


中にはもう店を始めている出店もあった。



四人はそんな出店で適当に買ったものを食べながら、噴水の側のベンチに腰掛けた。