西の狼




「………取りあえず、俺の泊まってる部屋に行こう。」




「そうしましょう。」





二人はレオンが泊まっている部屋に移動した。





「レオンさん、遅かったッスね………って、誰ッスか、その人?」



二人を迎えたのは、今まさにマクリールにエサをあげているロジャーだった。




「ロジャー、窓を閉めろ。」




「あ、はいッス。」



ロジャーはすぐに言われた通りに窓を閉めた。



レオンもドアの鍵を閉めた。



レオンはロジャーの隣りに座って、ミカエリアをその反対に座らせた。





「……さぁ、聞かせて貰うぞ。魔女の一族の話を………」




「……レオンさん、この人は……」




「………帰って来る途中で、イレールさんが襲われていたところに出くわした。その時に助けてくれたんだ。ミカエリアと言う。」





「……その方は、貴方のお仲間ですか?」


「あぁ。」




「………そうですか……では、お話しする前に一つ確認しておきたいのですが………」






「何だ?」















「……私は、ここ数年魔界の全土を旅して来ました。それで、これは私の思い違いかも知れませんが………レオンさん、貴方……魔界の方ではないのではないですか?」








「…………な、何を言い出すんスか!?そんなことある訳無いッス!ねぇ、レオンさん………」





「………その通りだ。」







「…………え………?」



「俺は、元々は人間だった。だが、事情があってな。今はこうして、魔界の各地を巡っている。」




「…そんな………」




「……それで、私に貴方を信用しろと?素性も目的も分からない貴方を………」