次の日。

朝11時に目覚めた私は,携帯の着信に気付いた。

【おはよぉ!!萌未だよぉ★
 メグゎイイ子なので学校に行きまーす☆
 夕方空いてたら
 買い物付き合って(>U<)】

そっか。

萌未は高校生なのか。

学校とかよく通うなー…

めんどくさそ。

【おそよう★悠優でーす!
 OK☆夕方空けておくね!
 またメールして】

私は,萌未に返信をして二度寝に取り掛かった。





「悠優ー!!コッチ02!」

あのまま熟睡した私は,萌未のメールに気付かず待ち合わせに一時間も遅れてしまった。

小走りで萌未に駆け寄る私。

「ごめーんッ!寝過ごしたぁ!!
今日は何欲しいの??」

息を整えながら萌未に聞くと,

萌未は意外なことに…

こう口にした。

「駅前に新しくカラオケ店が出来たの知ってる??」

「あぁ,聞いたことあるけど…」

「そこに行きマス」

「へッ??」

思わず素っ頓狂な声をあげる私。

構わず進んでいく萌未。

私は慌てて後を追いかけた。

「えっ…ちょ!待ってよ萌未!!カラオケじゃ買い物出来ないじゃん!?」


すると萌未は急に歩くのを止め


くるりと振り返ってこう言った。


「だから,その準備のためにやんの!」

私は意味がわからなかった。

それでも再び歩き出す萌未について行った。


しばらく歩いて着いたのは…

普通の服屋。

でも,普段着ってよりは他所行きの服が並んでいるような店。