「紅葉〜!!帰らねぇの!?」



相馬が後ろを振り返って言った。



「あ…うん。帰る!!」



あたしは、相馬のところへ走って行く。



相馬…あたしのこと、好きだったんだね。


全然気付かなかったよ。


小さい頃から、ずっと一緒だったのにね…。



あたしと相馬の並んだ影が、夕日に照らされて伸びていた。