って…えぇええぇぇぇえぇええええぇえ!?



あたしは、心の中で大声で叫ぶ。



相馬があたしのことを好きィ!?


え…ちょっと待って!!


何か、頭の中が混乱してきた…。


わけ分かんなくなってきた…。



「借り物競走のカードにもさぁ…好きな人って書いてあったんだ」


「え…」



じゃあ…あれは嘘だったの!?


普通に信じてた…。



「返事は…分かってる。紅葉は、好きな人がいるんだろ??」


「う…ん??誰を??」



あたしは、首を傾げる。



「拓也のことが好きなんだろ??」


「………」



やっぱ、あたしは拓也君のことが好きかもしれない…。



「分かんない…。自分の気持ちが…」


「まぁ…ゆっくり考えろよ」



相馬はそう言って、あたしの頭の上にゆっくり手を置くと、校舎の方へと歩いていく。


後ろ姿は遠ざかっていく。