もう…最悪だ。


何もかもが…。



あたしは、ただ、吾磨君が好きなだけなのに…。


もう…どうすればいいの!?



「紅葉♪」



うざい声が聞こえたかと思うと…



「拓也君…」



あたしのテンションは一気に下がる。



「何でそんな嫌そうな顔すんの??」


「だって…キキキキキキ…」



なかなか「キス」って言葉が言えない。



「何??キキキキキキって…。猿の物真似??」



ガーン!!


違うし!!



「まぁ…いいけど」



拓也君は、窓の方に向いた。


あたしも、窓の方に向いた。



「そういえば、何で拓也君も来てるの!?」


「授業妨害で追い出された…」


「アハハ。拓也君もやるね…」