あたし、吾磨君のことが好きかもしれない…。


だってさ…顔も結構良いし、スタイルも良いし、結構優しいし…。


拓也君に比べたら…。



「あたし…吾磨君のことが好きなのかな…」



心の声が聞こえてたらしく…



「呼んだ??」



吾磨君があたしの方を見た。



「あ…え!?聞こえてた!?」



あたしは、大声を張り上げる。



「うん…まぁ…」



えぇぇえぇええぇええぇ!!


聞かれたらヤバいよ…。



「どこら辺まで??」


「いや…俺の名前しか聞こえなかった」



良かった…。


神様、ありがとう!!



「コラ!!桜井!!廊下で立ってなさい!!」



今時…廊下に立たされる学校なんて、あったんだ…。


あたしは、渋々廊下に出た。



「♪」



でも、全然嫌じゃない。


だって…吾磨君と話せたんだもん!!