よく思えば、何かこの男の子はカッコいい。


顔立ちは整っていて、短髪で…。


こう、野球部って感じの子。



「嘘だよ!!こんなの…」



あたしは、拓也君の手を払った。



「もう…知らない」



あたしは、拓也君を放って先に行った。



「やっぱ嘘じゃん。ってか相当嫌われてんなぁ…」


「うっせぇ〜!!あれは照れてるだけだ!!」


「そうか??」



後ろから、拓也君と男の子の声が聞こえた。



何でだろ…。


あの男の子に、あたしと拓也君の抱き合う姿を見られたくなかった。


すっごく、拓也君が憎たらしかった。



ま、それがフツーか。


相馬に知られるのも、勿論嫌だもん。



って、相馬もう行ったのかな〜??



あたしは、相馬の後を追いかけた。