そんなことを考えている間に終わったらしい。 「……とても、お綺麗ですよ。」 メイドさんが言った。 あたしにはもったいないくらい…。 「このドレスを着た真莉乃様の横に立っているお方は幸せでしょうね。」 メイドさんが鏡越しにあたしを見ながら微笑んだ。 なぜだか、その笑顔が寂しく見える。 「真莉乃様は、健伍と卓也どちらがお好きですか?」 え……。 「わたくしは、ずっと、真莉乃様に言えないことがありました。」 メイドさんはあたしの横に立って、 「わたくしは、健伍が好きです。」