あれから、2ヶ月くらいメールした。
でも、1回も蓮からは来なかったよね。


分かってたよ。


分かっていたんだよ。



でも、現実を見る事が恐かった。

現実と向き合えば蓮が消えていくような気がしていたから。


――――バレンタイン――――


「ねぇ。蓮、好きな食べ物は?」

「甘い物」

「じゃぁ、チョコ貰ってくれる?」

「別にいいよ。」


アタシは蓮の為にトリュフを作ってあげた。昇降口で「〃はぃッッ〃」。
でも、蓮は何も言ってくれなかった。


だってあの時に雅がいたから?

〃もう雅の事忘れてウチにしなよ〃


何度も言おうと思った。。。

だっていつも強気で冷静な蓮があんなに辛そうに雅の事を見てた。



ねぇ。神様。。。


やっぱり、アタシは蓮と結ばれなくてもいいよ。

だから、あんな辛そうな蓮を見たくないよ。

理性が飛んで、何をするか分からないよ。


ねぇ。


もうアタシはいいから。

蓮が誰と結ばれても、蓮が幸せなら。
蓮の笑顔が見れるなら。


大丈夫。