そして同居生活が始まって、夏と一緒に起きて、一緒ご飯食べて、一緒に講義を受けた。
ただ、それだけで楽しかった。
夏は蓮の事を口にはしなかった。
アタシに気を使ってくれたんだと思う。
だから、アタシが言った。
「蓮の事は忘れる。今、存在しなぃから諦められなかっただけだけど、夏とずっと一緒に歩いて行きたいと思った。ずっと支えていかせて下さい。」
だよね?
確かに思ってるよね?
大丈夫だよね?
自分に聞いてみた。
でも自分からの答えが返ってくる前に夏が口を開いた。
「ありがとう。この日を4年間待ってた。」
そう言って男泣きした。