蓮に言った。


「アタシは大丈夫だよ。」
蓮に言った。

「俺は大丈夫じゃないよ。」
蓮はアタシに言ってくれた。


アタシは何も言えなかった。



「お願い。アタシにも蓮が必要なの。」
雅の声だった。

その声を聞いた瞬間、蓮と雅の前に行った。


「ねぇ。蓮。アタシ大丈夫だから。蓮の笑顔が見たいの。蓮が幸せならいいよ。蓮は本当は雅が好きなんだよね。今の蓮を見る方が辛いよ。蓮、嘘つくことはダメだよ。」



あの時の蓮の顔が忘れられないよ。