「俺、本気だから。 まぁ、吉野が俺の事好きじゃないの分かってるし、だからどうってわけじゃないけど… ・・・覚えといて」 気がつけば私たちは私の家の前まで来ていた。 私の記憶では 彼は普段いつもふざけていて いつもうるさくて そして笑顔で。 だから いつもよりも真剣な彼の瞳が 少しだけ、格好良く見えた。 ・・・少しだけ。