「おい草堂!」
草堂の前に現れたのは
隣中学の多田野という不良で
30人ほど引き連れて
草堂を取り囲む。

「なんだ?またお前か。」
草堂は呆れた顔で多田野を見る。

1対30 こんな人数差でも
草堂は落ちついていた。

「よし草堂!勝負だ。」
30人がいっせいに草堂に飛びかかった。

砂埃が舞う。
鈍い音が響き渡る。

2分もしないうちに
その鈍い音も 止まったのだった。