ずんずん歩くと、 今まで遠かった彼が、 ぐんぐん近づいた。 当たり前だけど。 もう、彼が、目前にいた。 綺麗な、絵だった。 「あの・・・」 そう話しかけて、 彼が振り向いた瞬間、 すごく強い風が吹いた。