「 ………。」
「 ………。」
「 ………。」
「 ……悪ぃ、」
微かな沈黙の後、先に口を開いたのはいっちゃんだった…
「 …ううん、
私の方こそごめん…
…私のこと、迷惑だったんだよね?
もう話しかけたりしないから…、ほんと ごめんね… 」
泣きそうになるのを必死に我慢しながらそう言った…
これ以上 いっちゃんに嫌われたくない……。
「 迷惑とか、んなこと言ってねぇだろううが。」
私の言葉に対し、いっちゃんがそう強く言い返してきた…
「 もういい。
お前、俺の弁当食ってろ。俺はお前の食うから… 」
やけくそ気味にそう言っていっちゃんは、私の手から自分のではなく私のお弁当を奪った…
いっちゃんが何をしたいのかよく判らない…
困惑する私をよそに、いっちゃんは私のお弁当を食べ出している…
仕方ないので言われた通り私もいっちゃんのお弁当を食べることにした…
…そして
お弁当のふたを開けたその瞬間、
私はいっちゃんがお弁当をいらないと言った理由がすぐに判った…