「 いっちゃんって、姉ちゃんの初恋だろ?」
立夏が意地悪くそう言い放った…
「 ……っ!?
ななななななっ、なに言ってんの!?」
今度は私の方が図星を突かれて思いきり動揺してしまった…
そんな私の様子を見て立夏が生意気に笑う…。
「 せいぜいフられないように頑張れば?」
「 …うるさい。
ばか立夏… 」
昔はあんなに可愛かったのに、いつの間にこんなに生意気になったのだろう……
…でも、
初恋がユキ姉だなんて、
我が弟ながら、見る目があると思う…
これは将来
絶対いい男になるだろう……
そんなことを考える私は、かなり姉馬鹿かもしれない…。
102号室の私
弟の将来が
密かに
楽しみです。