「 …それで、あの、


もし、ご迷惑じゃなければ、今度 ちゃんとお出掛けしませんか?」




恥ずかしそうにそうぽつりぽつり零す彼女

答えなんて決まっている…






「 …はい。

僕なんかで良ければ喜んで、」





「 ありがとうございます!!」






…たぶん、

そう言った彼女は笑顔を浮かべていたに違いない。



おんぶなので見れないのが残念だ…



だから今度は、

おんぶじゃなくて2人並んで歩きたい。


そう思った…。






もしも、

彼女が身長差を気にするのだったら、


その時は
どこかのカフェでゆっくり座りながらお茶でも飲みたいな…





そんなことを想像をすると、顔が自然と緩んだ




…やっぱり今は

おんぶでよかったかもしれない…。









 204号室の僕



 期待しても、

 良いですか…?