とりあえず、部屋に入ってもらって 改めて話を聞く事にした…


2人分のコーヒーを用意し、三上さんが買って来てくれたケーキを並べる。



三上さんが
イチゴタルトで、


僕はチーズケーキ。





食べながら、三上さんの結婚の話を聞いた…


春には入籍するらしく、それより先にはさくら荘を引っ越してしまうらしい……









「 寂しくなります… 」


僕は思わず呟いた…。





三上さんと僕は、
同じ日にさくら荘に引っ越して来た。



その分 このアパートでは一番親しい人で、お世話になったことは数えきれないほどだ…



そんな三上さんは

僕にとっては姉のような存在でもあった……





「 そうだよね〜、

佐伯君とお隣になってから、もう4年は過ぎてるもんね…、


婚約者の彼とより付き合いは長いんだよね、」



そう言ってから
寂しいね と、三上さんも呟いた…。



そんな少し暗くなった雰囲気を振り払うかのように、三上さんは明るい声で話を振ってきた


「 でもさ、もう片方のお隣には桃ちゃんがいるでしょ!」


「 っ!?」


突然 森永さんの話になり、僕は咽せた。



まさかとは思うけど、


もしかして

僕の気持ち 三上さんに知られているのだろうか…、





「 バレバレよ?」


三上さんがそんな僕にクスッと笑って言う。



「 長いことお隣だったからね、佐伯君の変化ぐらいわかるよ。」


そう言ってから三上さんは目を輝かせ、



「応援してるからね!!」
と強く言った。