「 …佐伯さん、あのっ、

これ 勝手に持ってっちゃってすみませんでした。」




さくら荘に帰ると、真っ先に佐伯さんの部屋を訪ねた…



「 いえ、僕も急に変なことしてすみませんでした。」


眼鏡を受け取る佐伯さんは相変わらず平然としていて、ドキドキしているのは私だけで、なんだか少し悲しい…



私はいつも以上にドキドキしていた。

彩葉ちゃんと亜斗夢くんに煽られ、ある決心をしたからだ…








「 佐伯さん!」


「 はい?」



「 …あのっ、

今度のお休みの日、



…私と、

お出掛けしませんかっ!?」











 203号室の私



 一生に一度の

 大勝負です!!