洗いざらい白状させられて、
ナナが帰ったのは、22時になろうとする頃だった……
…そんな彼女を駅まで送って行ったその帰りに、
202号室の武井さん家のいっちゃんこと、樹君に会った…
「 こんばんは、」
と、挨拶をしようと言いかけた僕のその言葉は、樹君の手によって遮られた…
「 アンタ、部屋に女なんて連れ込んでんじゃねーよっ!!」
…なぜかは判らないけれど
突然そう怒鳴られかと思えば、そのまま殴られた…
痛さよりも、驚きの方が強かった…。
なんで僕は彼に殴られたんだろう……
「 …っ、アンタがそんなことすると、泣く奴がいんだよっ、
ちょっとは人の気持ちも考えろっ!!」
そんな説教をされたけれど、意味が判らない。
僕はただ呆然と、
とりあえず頷いたのだった……
…その後、
僕の部屋にお隣の三上さんが訪ねて来た…
「 こんばんは〜、佐伯君。
昨日はごめんね…、大丈夫だった?」
「 こんばんは、三上さん。
大丈夫ですよ、」
「 そう、よかった…
…って、あれ?
…なんで、
痣 増えてるの??」
「 ………。」
不思議そうにそう尋ねる三上さん。
そんなの
僕だって知りたいくらいだ……。
204号室の僕
最近、
なんだかついてない…