「 ねぇねぇ、さっきの子さぁ〜
すっごい萌えじゃない?」
「 は…?」
"さっきの子"とは、
おそらく 森永さんのことだろう…
それは理解出来るけれど、"萌え"ってなんだ…、
困惑する僕に構うこと無くナナは勝手に話し始める…
「 超萌え萌えのロリッ子だよね〜、
あんな可愛い妹欲しい〜、」
「 ……妹って…、
…彼女、僕たちと同い年だけど…、」
「 …うっそ!?
同い年!?信じらんない…、
…じゃあ、
徹の好きな子って、あの子だったりする!?」
「 っ!?」
いきなり核心を突かれて心臓が跳ねた
「 えっ!?ほんとにあの子なの!?」
僕の反応を見てナナが目を輝かせる…
「 きゃーーっ!!
徹ってば顔赤くしちゃって可愛い〜っ!!」
「 ………、」
…こうなったナナに
誤魔化しきるのはもう無理だ。
こうして、
僕は、森永さんとのことをナナに話すことになってしまったのだった…