「 …そんなわけで、

今日 その勢いのまま会社辞めてきちゃった…。」



「 ……マジで?」





昨晩の出来事と、今日会社を辞めてきたことを彼に話した…。

彼は私の話を聞いて、あんぐりと口を開けた。




そんな彼に私は頭を下げた



「 …ごめんなさい、」


結婚前でなにかと物入りなのに、このタイミングで仕事を辞めてしまった…



かなり申し訳ない…





「 …いや、辞めてよかったよ。

そんな上司の居る会社で働くままの方が心配だし…、」




そう言って私の頭を、彼は優しく撫でる…





「 良い機会だし、本格的に俺のとこに永久就職するか。」



言いながら彼は軽くキスをした…










私の彼氏


佐伯君よりかっこいいわけじゃない。

佐伯君より背は低い。足も短い。





…でも、


私はそんな彼が

佐伯君より大好き。







たぶん、


恋ってこういうことだと思う……








「 由貴子、

俺と結婚してください。」


「 はい。」












 205号室の私

 
 永久就職します。